業務委託やサイト保守契約が終了し、クライアントへGoogleアナリティクス(GA4)やGoogleサーチコンソール(Search Console)の管理権限を返却するタイミングがやってきました。
「管理画面で新しい担当者を追加して、自分を削除すれば終わりでしょ?」
そう思っていませんか? 実はそれだけでは不十分です。手順を間違えると、「権限を渡したはずなのに、いつまでも自分の名前が所有者として相手の管理画面に残り続ける」というトラブルに発展しかねません。
この記事では、安全かつ確実に権限を引き渡し、自分とサイトの連携を完全に絶つための正しい手順と注意点を解説します。
安全な引き渡しの完全手順(Googleアナリティクス編)
アナリティクス(GA4)の引き渡しは比較的シンプルです。「箱(プロパティ)」の管理者を交代するイメージです。
- 左メニュー下の歯車アイコン[管理]をクリック。
- [プロパティのアクセス管理]を選択。
- 右上の[+]ボタンから、新しい担当者のメールアドレスを「管理者」権限で追加。
- 相手がアクセスできることを確認後、自分のアカウントの横にある三点リーダー[︙]から[権限を削除]を実行。
※サイトに設置されているトラッキングコード(G-XXXXXX)は、そのサイト専用の番号なので、そのまま残して引き継ぎます。
サーチコンソールの所有権解除手順(最重要)
注意が必要なのがサーチコンソールです。必ず以下の順番で進めてください。
まず、相手側のGoogleアカウントを「オーナー」として追加し、相手が管理画面にアクセスできる状態にします。
WordPressにログインできる間に完了させましょう! どのような方法でサイト所有権の確認を行ったか確認しましょう!
・HTMLタグの場合: Let's Encryptなどのプラグイン、テーマのheader.php、またはSEOプラグインの設定画面などに貼り付けた <meta name="google-site-verification" content="..." /> というタグを削除します。
・HTMLファイルの場合: FTPなどでサーバーに接続し、ルートディレクトリにアップロードした googleXXXX.html というファイルを削除します。
最後に、自分のサーチコンソール画面で対象サイトを開き、左メニュー下の [設定] → [プロパティを削除] を実行します。
ポイント:
ブラウザでサイトを開き、右クリックして「ページのソースを表示」(Ctrl+U)し、google-site-verificationで検索してヒットしなければ、物理削除は成功です。
これで、あなたの手元から管理画面そのものが消滅します。これが「私はもう何も操作できない」という最大の証明になります。
知っておくべき3つの落とし穴と回避策
落とし穴①:WordPressのアカウントにログインできない
保守契約終了後WordPressへのログイン権限も削除しますが、タグを消す前にサーバーやWordPressへのアクセス権を失うと、物理的に手出しができなくなります。
回避策: ログイン権限があるうちに、タグの物理削除を行ってください。
落とし穴②:システム反映のタイムラグ
タグを完璧に消しても、Googleのシステムが「タグがなくなった」と認識するまでに数日から1週間程度かかることがあります。その間、相手の画面にはあなたの名前が「残像」として残ることがあります。
回避策: 事前に「反映まで数日かかる場合があります」と伝えておくか、何か言われても「物理的に削除済みなので反映待ちです」と対応しましょう。
落とし穴③:アナリティクス経由の自動認証
HTMLタグを消しても、アナリティクスの権限を持ったままだと、Googleはアナリティクスの管理者=サイト所有者とみなして自動的に認証してしまうことがあります。
回避策: 必ずアナリティクスとサーチコンソール、両方の権限解除をセットで行いましょう。
まとめ
Webサイトの管理権限引き渡しは、きれいに終わらせたいものです。
よくわからないから設定画面で削除ボタンを押して終わりではなく、サイトに残っているタグを回収するという意識を持つことが、将来のトラブルを防ぐ唯一の方法です。
この記事の手順を参考に、安全確実な引き渡しを行ってください。
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